人を信じる力があれば、子どもは生きていかれる!0~3歳乳幼児の心の発達
私の息子は現在32歳と29歳と中年の道を歩んでいるので、もう昔の話になってしまいますが、息子の学校で、ある生徒が担任教師の暴力の問題で新聞に載ったことがあります。
…が、同じクラスで現場で見ていた息子が言うには、教師は胸ぐらを掴んだだけで、完全に生徒の素行や言動などすべて注意されるべきことだったようです。
教師が胸ぐらを掴んだ理由はその生徒の暴力的な言葉で、「おまえは俺を怒れないだろ!」と教師を威嚇し暴力をふるい、他の弱い友達にも同じように接していたのでみかねた教師が「いい加減しろ!」と止めるために生徒の胸ぐらを掴んだそうです。
その生徒と父親は自分で新聞社にネタとして記事を売り込み、その親子の証言だけで新聞は報道されました。
親といい、新聞社といい、いったい…何なんでしょうか…!
小さい頃から知っている子だったので、道ですれ違う時に話しかけてみたら、母親が男といっしょに雲隠れして、自分は捨てられたと言っていました。
その会話がきっかけで、その子が補導されたとき、警察で引き取る人がいなかったので私の所に連絡があり、迎えに行ったことがあります。
何で私が?…と思ったのですが、父親は女性と同棲していたので警察に迎えに行く気もなく、警察が困り果て学校にも連絡をして、校長と私が引き取りに行ったのです。
息子と仲が良いわけでもなく、ちょっと話をしただけのおばさんである他人の私の名前を警察で言わなければならなくなった子…中学2年生で多感な時期なので、どうしたらいいのかと苦しんでいたのでしょう。
両親に捨てられたという思いは、何よりも辛いことだと思うのです。
信じるべき相手は誰よりも「お母さん」0歳から3歳乳幼児の心の発達
悲しいことに「病んでいる子どもが多い」と言われる昨今、子どもを健全に育てることが、当たり前ではなく重要項目になっています。
子どもの心を育てるということは“人を信じる心を育てる”ということなのですが、我家では孫のことで、このテーマを息子と嫁さんとよく話します。
確かに“人を信じること”って大切なことだし、必要なこと。
でも、危険が溢れる世の中で、大人でも危険人物を見極められないこともあるにも関わらず、子どもに“人を信じる”ことを教えるのはとても怖いことになっているのです。
しかし、心理学的に“人を信じる力があれば、自分を信じることができる”それは“自信”に繋がる大切な要素となっているのです。
世の中の危険を教えつつ、子どもは信じるべき人に出会わなければならない。
つまり、一番信じるべき人は、本能的にも「お母さん」なのです。
環境的にお母さんではない人もいらっしゃるでしょう。
要は愛情をたっぷり与えてくれる環境になる人と言い換えてもいいでしょう。
一番がお母さんである理由は、妊娠期である胎児からお母さんの声で育ち、お腹の中でその声と体に包まれて成長したからという理由で、母児関係は妊娠中から始まっているのす。
信じられる人と喜びをわかち合う
赤ちゃんとのコミュニケーションから信頼関係を築くのは、一緒に喜んであげることで“信じられる存在”のスターとなるのです。
難しく考えるのではなく、絵本を一緒に読んだり、お風呂で一緒に遊んで笑ったりと、生活の中にあるものです。
母親が赤ちゃん・子どもとの関係、そして夫との関係が何よりも必要なことで、成長に連れて家族・周りの人を信じてコミュニケーション能力を高めていくことが一番の課題になります。
母親だってはじめから母親ではありません。
悩むひとりの人間で、体の具合が悪いことだってありますし、気分がのらない時だってあります。
そんなときに家族でのコミュニケーションができることで、身も心も楽になることもあります。
周囲の人たちに協力してもらいながら、子どもたちに信じられる存在でいてほしいと思うのです。
【 参考書籍 : 0歳からはじめる教育の本】
児童青年精神医学 佐々木正美先生 医学博士
医療福祉学・児童青年精神医学などを専門に、カウンセリングを続けている佐々木先生の書籍を参考に記事にしました。
書籍「子どもへのまなざし」は続編もあり、子育て中のお母さんたちの心に響き続けています。