子どもの社会性と親(大人)の事情の交差!あなたや子どもは「いじめ側」ではありませんか?

子どもの社会性と親(大人)の事情の交差!「いじめ側」ではありませんか?

今から25年前、息子が小学生低学年の時、真剣に相談されたことです。

私はとても困ったことを思い出したので今回記事にしてみました。

相談内容は「友達の◯◯君が、すごくみんなに嫌われていて、その子が僕から離れなくて困っている」という内容でした。

私は親として一般的な話をしました。

「◯◯君はキミ(息子)のことが好きで、いっしょに遊びたいのだから、◯◯君のいい部分を探してあげよう」と。

果たして本当にこれで良かったのだろうか?

そのことがきっかけで、息子がイジメのターゲットにならないだろうか?

大人として当たり前に語る正統論でよかったのだろうか?

大人になったら、そんな生易しいことではない!

息子も私と同じような選択をするのだろうか?と・・・

・・・私の経験・・・

私は同じことを学生の時に経験していて、嫌われている子をかばったために、一時女子に無視されたことがありました。

修学旅行前のクラスでの決め事が多い中、学級委員で部屋割りなどを話合って、意見をまとめなければならない状況だったので、全体的に必要に迫られた状態のため、無視される空気から開放されました。

でも、教師から「部屋割りであの子(嫌われている子)を頼むよ」と言われていた私は、すごく・すごく・すごーく悩んだことを覚えています。

教師がそのようなことを頼むのは、今から考えるといかがなものかと考えてしまいます。

教師として他の導き方があったような気がします。

大人になった今の私なら、大反論します!笑

嫌われる子の原因は?子どもに対処法があるのか?

こども 友達

嫌われている◯◯君の嫌われる原因は、私の友達と共通して「自分の思い通りにならないと、怒って空気を乱す」というわがままちゃんです。

このような子は、自分の意見を取り入れてくれそうであろう子に擦り寄って、みんなに対して代弁をしてもらおうとします。

意見が通らず雰囲気が悪くなると、代弁者に擦り寄り無意識に助けを求めます。

それは、人間関係を築く手段として自然な流れなのでしょう。

しかし、人を庇うことによって自分が仲間外れやイジメに合うことは、子ども自身にとって学校で算数や国語を学ぶこと以上に、生活を脅かされることなのですから最重要項目になります。

大人になっていれば、どのように対処するか!

それは人それぞれの解決策があるのだと思いますが、自分の感性に合わない人とは付き合わないようにするということが、自分に起る危険を回避することになるのでしょう。

しかし、社会に出れば付き合いたくない人とも付き合わなければなりません。

嫌われることを恐れない

不本意なイジメにあっている子であるならば、私や息子はイジメている人に抗議するタイプです。

…が、すごく覚悟が必要だったのを覚えています。

私が高校生のとき、顔一面にアザがある子がいて、その子をターゲットに「無視しよう!」と授業中に回覧板のように回ってくるメモを捨てたことがあり、その後数人に私がバッシングを受けたことがあります。

そのメモを捨てる時、過去の経験が頭を過り、そのまま回そうか?と弱い自分との闘いでした。

性格的に嫌われる人と、不本意な理由で嫌われる人を同じ土俵で考えてはいけないというのが私の結論で、メモを捨てました。

今思うと、怖いニュースが多い中、よく無事でいたと思っています。

自分の人生なので、「イジメを促す人に好かれなくてもいい」と、同じ価値観ではない人に嫌われる覚悟をすれば、自分に対してすごく楽に生きていかれるような気がします。

「いじめ側」ではありませんか?自分が無意識にイジメている?と考えたことがありますか?

モンスター

孫の幼稚園では毎週「園内ニュース」というものが配られます。

その内容が、『子どもの喧嘩を親が勝手にイジメと思い大騒ぎをしてしまい、子ども自身の力で乗り越えられる経験を積むことができない』…という内容でした。

そして、他の書籍で読んだことがあるのですが、『イジメられることばかりに注目しているが、自分の子が人をイジメているかもしれないという心配をしている親が少数であることが問題で、イジメない子が増えれば、イジメは減る』と語っていたのです。

インパクトがあって覚えていたのですが、誰が書かれたものか忘れてしまいました。

イジメる側も、何らしか心に闇を持っているのでしょう。

賛同する子は、保身なので仕方がないのかもしれませんが、上手に切り抜ける方法はないのでしょうか…

大人社会で生きて行く中で、自分が不利な状況になった場合、誰もが「なぜ?」と考えることですが、イジメ問題と同じように、もしかしたら自分が加害者になっているかもしれない…と心の隅に置き、自分が当たり前と思っていることでも、相手には大変なことだったのかもしれないと思う気持ちを持つことが大切なのだと思います。

現在、大人になった私たちの性格は、幼児期の親の環境や教育でできあがったものなので、幼児期から身につける「社会性」についてまとめました。

私は教育学者ではないので、有名な書籍の引用です。

私のサイトの「TOMOIKU」は共に育むということなので、記事にしたい書籍などをまとめています。

 

子どもと共に育む必要な社会性

多くの学生が、指示に従う、適切な会話をする、人の話を聴く、相手を褒める、移行期に適切な行動をとる、からかう、いじめる、友達とただ時間を過ごすといった、他者がかかわる社会的状況への対処法を知りません。

<出典 米メンフィス大学の指摘>

これらは、すべての子どもに持ってほしい基本的なスキルです。これに加えて、年齢に応じた適切な社会性が必要になってきます。

 

幼稚園児~小学生に必要な社会性

子どもたちが学校生活で成功を収めるために必要な社会性スキルのトップ10

<8000人の小学校教員を対象とした調査と20年にわたる研究>

  • 人の話を聴く
  • 段階を踏む
  • 規則に従う
  • 気が散るものを無視する
  • 助けを求める
  • 順番に話す
  • 人と仲良くする
  • 人に怒らない
  • 自分の行動に責任を持つ
  • 人のためになることをする

社会的規範に重点が置かれる社会で子どもが成功するには、これらのスキルが基礎となります。ここでの目的は、協調性のある子を作ることではありません。それよりも、自己主張をしながらも人のことを気にかけられる子どもになれるようになることが目的なのです。

 

10代の子どもに必要な社会性

中高生になると、他人の目が過剰に気になり始める時期で、思春期と呼ばれる厄介な時期が訪れ、群れを成す傾向になるため、もっと複雑な社会性が必要になります。

  • 個人目標を定める
  • 自滅的行動を特定し、改める
  • 自分の要求を積極的に主張する
  • 他人の気持ちを知る
  • 怒りには建設的に対処する
  • 争いを平和的に解決する

<参考 作家 ジェームズ・ウィンデル氏>

誰でも、最初に社会性を学ぶのは家庭です。

親の行動は、言葉よりも大切なのです。

「子どもが親の言うことを聞かなくても、心配いりません。むしろ、常に親の行動が見られていることを心配した方がいいでしょう」

<参考  ロバート・フルガム氏>

 

人が大事であることを子どもに教える:親は、何に集中するかを選択しなければいけません。ですから、汚い部屋や怠惰な状態には目をつむっても、子どもには他人を思いやることを教えるべきです。早いうちに模範を示し、できたら褒めて、仲間の問題解決のためのブレインストーミングを助けてあげましょう。意図的であるかどうかにかかわらず、子どもが他者を軽視することを許さないでください。その場で指摘すると子どもを当惑させてしまうような場合、あとで必ずそれについて話します。子どもが大きくなるにつれて、大人やほかの子どもの目の前で感謝を示すことを明確に主張する必要が出てくるかもしれません。中高生には、このことを頻繁に思い出させて、面倒だと思う人間関係への対処法を教えてやる必要があります。

<ローラ・マーカム博士は、『Aha! Parenting』>

 

昔も今も、「人」はそこに存在していて、どんなに時代が変わっても失ってはいけない「心・思いやり」

思いやり「心」を重視したがために、自分が苦しむことがあり、いろいろな博士の見解を読んでいると「世の中そんなに甘っちょろくない!」という想いも私の心の中にあります。

性善説で物事考えるように育つ幼児期を生き、上手に物事を交わすことができる大人になるには、いろいろな経験が必要です。

親に限らず、子どもは「大人」を見ているのです。

 

TOMOIKU – 共に育む

(合)共育生活研究所
栄養学・心理学・脳科学を知ることはとても大切なことですが、学ぶ以前に、「生活習慣」として生きていくための食事や、社会の危険性やマナーを伝えていくことは、「生きていく力」として必ず身につけなければならないことです。 その上で、栄養学・心理学・脳科学の知識を得て、効率的に物事を考え継続し「生きる力=社会で生きる力=自力で生きる」を身につけていくことが大切です。 sei

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