パンデミック長期休校で腕が磨かれる家事手伝い・子供料理・学習

パンデミック長期休校は「負」だけではない

WHO(世界保健機関)が新型コロナウイルス感染症の「パンデミック・世界的な大流行」の認識を示したことで、政治的判断により、爆発的感染拡大を防ぐため、学校の長期休校になりました。

もうすぐ3週間になります。

学校と違った時間の使い方を家族で話し合い、我家の孫達は、自宅でも午前中は学校の時間割通りのスケジュールを過ごし、午後は課題を自分で立てて実行するようにすることにしました。

そして、目標は注意されずに実行できる「自己管理習慣の徹底」にしました。

知りたい・経験したいという気持ちを引き出すチャンス!

家事を手伝ったり、料理をすることは、子どもはもともと好きなはずです。

大人のやることをマネしたいと思っているからです。

「やりたい」という子供の気持ちの芽を摘んでしまうのは、大人側がいっしょにするのが面倒くさいという気持ちや、子供が大人の思う通りに行わないことで、大人がイライラして注意してしまうからです。

子供は小さいうちに失敗を多く経験させて、その中で失敗の原因を確認して、再チャレンジしている忍耐力をつけさせておく必要があります。

そのスタートは小さい方がやりやすいですが、大きくなっても大人が怒鳴りさえしなければ、子どもは楽しんでできることが多いと思っています。

今は、孫に「責任感」が生まれているようで、私やお嫁さんの家事がグーンと減っている状態になっています。

その感謝の気持ちは、長期休校後に美味しいレストランに連れて行ってあげたいと思っています。

子供でもマナーが必要なレストランにオシャレをして連れていくためには、そのマナーを知らなければなりません。

進級で4年生になりますが、そろそろそのような食事マナーを練習するように、自宅で数本のナイフとフォークの並べ方や、使い方を教えていこうと思っています。

次の目標を立ててあげると、「知りたい気持ち」や「経験したい気持ち」を引き出してあげられます。

習い事も休みになっているので、エレクトーンや習字・手芸・料理と、私が教えてあげられることは、ひとつの習い事として1日1講習行っています。

家事手伝いから学ぶ

お手伝いの対価として現金をあげるような「見返り」を期待するだけのお手伝いは継続できませんが、家族がとても助かるという感謝の気持ちの蓄積は、子どもにとってとても嬉しいこと。

洗濯のたたみ方や掃除機のかけ方を、大人が丁寧に教えてあげれば、その通りに子供は覚えます。

なぜ、そこを丁寧にしなければならないかという「理由」をきちんと説明が必要です。

たとえば、なぜこの隅っこを掃除しないの!…と、ただ怒っても子供にはわかりません。

隅にダニのような小さな虫がたまりやすいし、そのダニは私たちの体に害になり、孫が守りたい犬達の体にもよくないことを伝えました。

玄関の掃除は、家の入口がきれいな方が、仕事で疲れて帰ってきた家族や、お客様に気持ちよくなってもらうため…

そんなことから、玄関や廊下・階段の雑巾がけなど、何も言わなくても気が付いたら掃除をしてくれるようになりました。

なぜ、掃除をしなければならないのか…と深く考えると、衛生問題やゴミ問題・地球環境問題にまで話は広がります。

きちんと、すべきことの「理由」を教えてあげて、家族が感謝の気持ちを伝えることがとても大切です。

孫自身は洋裁もできるようになりたいと、小学校入学の時に、孫専用のミシンをプレゼントしているのですが、今回の長期休校では、スカートをつくる挑戦をしています。

目標は、好きな生地で自分の洋服がつくれるようになることなのだそうです。

子供料理で学ぶ

料理は科学でもあります。

そして、失敗する経験があるほど、上手になっていきます。

その「失敗」の原因を知ることで、次は上手になってみんなに食べてもらおう!…と、次のステップにいかれるからです。

料理は3歳からスタートさせているので、一般的な家庭料理はつくれるようになっていますが、まだ挑戦させていたなかったことは、「冷蔵庫あるものを利用して何かをつくる」ということでした。

今まではつくりたいものをはじめに決めて、食材をきちんと揃えてから料理をしていました。

でも、実際の家事は、冷蔵庫にあるものを工夫して料理することが多い思うのです。

そのことを話し、冷蔵庫の残り物で作ってもらいました。

まずはお寿司屋さん!軍艦巻きを作ってくれました。

冷凍庫にあった、ローストビーフの切り落としなどを利用しています。

今度は、予算も考えて作ってもらわなければ…と思うほど、好きな食材を全部出していましたヾ(^o^;)

でも、今回のテーマは、「冷蔵庫にある材料でつくる」ということなので、予算は口に出しませんでした。

おやつには、餃子の皮を利用してオードブルや、マヨネーズとチーズと乾燥バジルを利用したパリパリせんべい。

パリパリせんべいは、私が孫達につくるおやつで、孫は完全コピーして作っています。

子供は、大人のやることをよく見ているのだなぁ…と。

残り物でも、工夫して作ってくれて、難無くメニューを考えられるようになっていたのは、孫なりの今までの経験から生まれたものですが、それはいくつからはじめても良いことです。

家事が苦痛になってしまう年齢になってしまう前に、「生きていくために当たり前のこと」にすることで、子供が大人になって経験が多ければ多いいほど、苦労は減るのではないかと思っています。

自分でテーマをきめた学習と自由研究

学校で学ぶべき学習は、教科書の見直しをしていますが、自分で知りたいことの自由研究をすることにしました。

孫は生まれた時からいっしょにいた愛犬が天国に行ってしまったことから、犬の習性をもっと勉強して、現在の犬達の役に立ちたいと思っているようで、自由研究のテーマは、「犬」でした。

孫が決めたテーマで、一生懸命調べています。

犬はどうして人間と住むようになったのか?という疑問に対して、いろいろ感じることがあるようです。

感じることがひとつでもあれば、もっと調べたいという気持ちが生まれます。

長期休校は、学校の勉強の遅れが懸念されていますが、「好きなことを学ぶ」という夏休みと同じ時間を過ごせばよいのだと思います。



両親が仕事をしているから“できない”ということはない

私は子育て中、起業していたため、常に仕事に追われている状況でした。

当時の私は、子供の夏休みは本当に忙しい!と日々と思っていましたが、思い返してみると、もっといろいろなことができたのではないか…と思っています。

子育て中は、長い道のりと思ってしまいますが、すぐに終わってしまうものです。

私の親も開業医で常に仕事に追われていたため、小学校5年生からは親の分の含め夕飯を自分でつくることが多かったので、子どもが台所にたつことに何の抵抗もありませんでした。

子供とずっといっしょの場所にいることだけが良いことで、いろいろなことを教えてあげられるということではないと思うのです。

想像力や探求心・忍耐力と、自らアクションを起こし最後までやり切る力をつけるのは、日々の生活から生まれます。

親が、子どもが興味を持って行っていることを「失敗させないようにしよう・散らかさないようにしよう」…と、手を出し過ぎたり、イライラして怒鳴ってしまったりせず、「経験」という芽を摘まないように、ジッと見守ることが何よりも大切なのではないでしょうか。

こどもの命の教育は、一番大切なことです。

 

TOMOIKU – 共に育む

(合)共育生活研究所
栄養学・心理学・脳科学を知ることはとても大切なことですが、学ぶ以前に、「生活習慣」として生きていくための食事や、社会の危険性やマナーを伝えていくことは、「生きていく力」として必ず身につけなければならないことです。 その上で、栄養学・心理学・脳科学の知識を得て、効率的に物事を考え継続し「生きる力=社会で生きる力=自力で生きる」を身につけていくことが大切です。 sei

こどもと共に育む TOMOIKU

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